主に香港競馬の話題、たまに競馬じゃない香港の話題などなど。
タイトルについて:
 広東料理と満漢全席はあまり関連がないのは重々承知の輔です。
 「満貫全席」と検索された方、「満漢全席」で検索し直してくださいね。

<<注意>>(11年5月以前)繁体字の表記について。
表示できなかった繁体字については、パズル的に再現してます。
 例:nei:ニンベンに尓→イ尓 員→[口/貝] 韻→[音員]
 
image_champion_awards.jpg
   

2007年04月29日

枠順だけの差じゃないっしょ

0704qe2c4.JPG

 4/29沙田日賽。
 メインは冠軍一哩賽(Champions Mile/チャンピオンズマイル T1600m 3yo+ Gr1)と女皇盃(QE2 Cup/クイーンエリザベス2世カップ T2000m 3yo+ Gr1)の國際賽2本立て。
 冠軍一哩賽と女皇盃が同日に行われるのは、2003年以来。女皇盃はSARS流行にも関わらず果敢に遠征した榮進寶蹄(Eishin Pleston/エイシンプレストン)が連覇を達成し、冠軍一哩賽は電子麒麟(Electronic Unicorn/エレクトロニックユニコーン)が貫禄を見せた日だ。ちなみに主席短途奨(Chairman's Sprint Prize/チェアマンズスプリントプライズ T1200m 3yo+ 香Gr1)も行われ、喜勁寶(Grand Delight/グランドデライト)がこれを勝って短距離3冠を達成している。その日の様子は競馬総合チャンネルの今回の香港特集で斎藤さんも書かれているので、是非そちらも。

 そんなわけで。まず第7Rの冠軍一哩賽。
 1番人気は前走の主席錦標(Chairman's Trophy/チェアマンズトロフィー T1600m 4yo+ 香Gr2)で好利威(Armada/アルマダ)をビッと差し切った好[父/巴][父/巴] (Good Ba Ba/グッドバーバ)。差なく凌駕力 (Linngari/リンガリ)と俊歡騰 (Floral Pegasus/フローラルペガサス)が続いた。

07ChampionsMile1.JPG

 てっきり俊歡騰が逃げるのかと思いきや、先手を取ったのはダービー路線から回ってきた歩歩穩 (Able One/エイブルワン)。前走の[シ匯]豐卓越理財[石[世/木]](HSBC Premire Plate/HSBCプレミアプレート T1800m 4yo+ 香Gr3)で圧倒的人気に推されながらスローペースを後方から追走して脚を余したのだが、今回は一転して先行策。これが見事にはまってしまった。前半4F49.0秒、後半4F45.5秒でまとめられてしまっては、後続は手も足も出ない。
 とはいえ、歩歩穩も香港打[ロ比]大賽(HK Derby/香港ダービー T2000m 4yo 香Gr1)でも、直線であわやの見せ場を作ったように素質の一端は見せていたわけで、前走でもそれが評価されての一本かぶりだったわけだから、人気を落としたと今回は逆に狙い目だったかもしれない。2着には後方2番手でレースを進めた勝利飛駒 (Joyful Winner/ジョイフルウィナー)で約翰摩亞 (大摩/J Moore/ジョン・ムーア)厩舎ワンツー。

07ChampionsMile3.JPG 07ChampionsMile2.JPG

 管理する大摩師はしてやったりの笑顔。澳門で開業する兄の摩加利(G Moore/ゲイリー・ムーア)調教師と歓喜の抱擁を見せた。安田記念には上位2頭で参戦したいが、日本側の意向で参戦できなくても、秋の育成者盃(Breeder's Cup/ブリーダーズカップ)への遠征には興味を持っている、とコメント。
 一方、全くいいところのなかった好[父/巴][父/巴]を管理する 薛達志 (A Schutz/アンドレアス・シュッツ)師は「3回やれば3回違う結果が出るレース」と負け惜しみ。総合力ではやっぱりちょっと足りないですよ、この馬。

 香港所属馬が勝ちながら、「いやー、それじゃないんだけど…」と素直に喜べない雰囲気のスタンド。牛精福星 (Bullish Luck/ブリッシュラック)が精英大師(Silent Witness/サイレントウィットネス)の連勝記録を止めてしまった時の「スタンド総空気読めよ状態」ほどではないものの、スタンドの空気とコースの上で起きる結果の歯車が微妙に噛み合ってない印象を受けた。

0704VORCheer.JPG

 そんな不穏な空気が漂う中で第8Rの女皇盃。
 1番人気は香港でも評価が高い賞月(Admire Moon/アドマイヤムーン)で単勝オッズ1.6倍と圧倒的。この時点で既に何かおかしい雰囲気。2番人気は爪皇凌雨(Vengeance Of Rain/ヴェンジャンスオブレイン)、冠軍一哩賽の結果を受けて爆冷(Viva Pataca/ビバパタカ)が差のない3番人気。

0704qe2c5.JPG

 で、勝ったのもその爆冷。道中は状態のいいインコースの5番手でジッと息を潜めて機を伺うと、直線で外に持ち出すと、去年の香港打[ロ比]大賽を髣髴させるような脚であっと言う間に抜け出してきた。この馬の強さは怯まないところなんすよね。終いの爆発力の差で爪皇凌雨が2着。少し大事に乗りすぎた感もあったが、勝負どころの反応もちょっと良くなかったようにも見えた。
 で、問題は3着の賞月。まず大外枠の時点で5点ビハインドの9回裏。スタートで大外の賞月はチョイ安めでワンナウト。ここで腹くくって後ろから行くのかな、と思いきや、1コーナー手前までに先団に向かって進出するではないか。最悪のパターンである。案の定、コーナーワークで前には取り付ききれず、結局後方2番手、しかも仮柵跡の外を走らされるハメに。これでツーアウトランナーなし状態とどんどん状況は悪化。
 更に、3コーナー手前からレース全体のピッチが上がったところで外からまくって脚を使ったところでツーナッシング。当然直線ではお釣り銭なし。壽司先生(Sushisan/スシサン)にも負けちまうぞ、と思ったがそこは意地で3着を確保。大外で7割方勝ち目がなくなってたとはいえ、レース運びは最悪中の最悪。仁王立ちで愛馬を迎える松田博師の背中に怒髪天が見えたのは気のせいだろうか。

0704qe2c3.JPG

 さて、爆冷が勝って大摩と[革斤]能(M Kinane/マイケル・キネーン)はこの日の沙田を完全に制圧。昨年のダービーデーに蘇銘倫(C Soumillon/クリストフ・スミヨン)が、やはり主席短途奨と香港打[ロ比]大賽を連勝したが、今回はダブルで国際G1である。ジョッキー、調教師ともここ一番での強さを垣間見た印象だ。更に、オーナーはお馴染み何鴻[火/榮](Stanley Ho/スタンレー・ホー)博士。現人神登場に沙田は大騒ぎである。先週の港澳盃(HK Macau Trophy/香港澳門トロフィー T1400m +4yo 香Gr3)はこの日の布石だったようにも思えてしまう。

 その爆冷であるが、蹄が非常にデリケートな状態で、ドバイを見送ったとのこと。それが功を奏して今回の勝利に至ったわけだが、今後のローテーションについて明言は避けたが、秋の目標としてコックスプレート遠征を挙げていた。うおー、観に行きてぇ。

 その他、この日の沙田日賽については明日付けに。


 夜は斎藤さんのご紹介で柏村さんご夫妻と食事に。かつて利園(Lee Theater/リーシアター)にあった益新飯店が、[足包]馬地で「益新美食館」の名前で復活し、さらに山の中の居民協会の食堂跡に居抜きでオープンさせたという益新美食館の新店。利園から撤退し、[足包]馬地で復活した後も足を運ぶことができなくて、この縁だけでも十分ありがたいのであるが、柏村さん自身が自分にとって香港系大物のひとりで、これもありがたいご縁。ご本人にはお伝えできなかったが、香港について調べ物をしていると、柏村さんの日記に辿り着くことが多いのだ。引き合わせて頂いた斎藤さんにも感謝である。蝦醤を使った茄子の[保/火]が実に美味すぎ。

0704S.ho1.JPG
 
 帰りしなに若き日の何鴻[火/榮]の写真が掲出されているのを教えてもらったので捕獲。高田純次みたいに見えるっすよ。
posted by つちやまさみつ at 00:00| 香港 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 香港・マカオ競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック