主に香港競馬の話題、たまに競馬じゃない香港の話題などなど。
タイトルについて:
 広東料理と満漢全席はあまり関連がないのは重々承知の輔です。
 「満貫全席」と検索された方、「満漢全席」で検索し直してくださいね。

<<注意>>(11年5月以前)繁体字の表記について。
表示できなかった繁体字については、パズル的に再現してます。
 例:nei:ニンベンに尓→イ尓 員→[口/貝] 韻→[音員]
 
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2007年02月25日

さようなら、ありがとう

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 沙田日賽。
 この日のメインはレースではなく精英大師(Silent Witness/サイレントウィットネス)の引退セレモニーである。

 入場門では引退記念のブックレットが配られ、コンコースには臨時グッズ売り場が出されて、精英大師で一色である。プレス側の入り口も、大レースのときにだけ出るようなプレス受付を設置。いつもと違う雰囲気を嫌が応にも感じずにはいられない。

 受付に顔を出すと、いつもの広報担当の方が笑顔で迎えてくれる。左の拳を右手で包むようにして「恭喜發財」と挨拶すると、向こうも同じように返してきた。プレス証を受け取り、報道関係者席へ行って、同様にお互いで「恭喜發財」。さらに、顔は知ってるけど、という程度の地元記者にもすると、やはり笑顔で返してきた。おお、なんだか仲間に入れてもらえたようで気分がいい。

 第3Rに特別に組まれた精英大師讓賽(Silent Witness HDCP)が終わると、いよいよセレモニー。大レースの表彰と同じくサクっと済ませる傾向が強い香港の引退式であるが、今回だけはやはり違う。最大限の感謝と賛辞を込めてみんなで送り出すのだ。

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 いつものレース前と同じように、誘導馬を従えるようにウィナーズサークル脇から精英大師が登場。特別にしつらえられたゼッケンは今シーズン1度も着けることのなかった「1」。この馬にはやはりこの番号が一番似合う。
 ゆっくりと、高雅志(F Coetzee)は見送るファン1人1人に手を振りながら4コーナー方面へと歩を進め、直線の入り口まで歩を進めたところで、ゴールに向けて精英大師の体を向け直す。ダイヤモンドビジョンにこれまでの名場面がフラッシュバックのように映し出され、同時に精英大師が最後の疾走を始める。
 
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 3万を超える観衆が総立ちで見守る中、ゴールへ向けて芝コースを駆け抜ける精英大師。内ラチ沿いには、1〜18の数字と勝負服を象ったパネルが順に立てられており、精英大師がひとつひとつ通り過ぎて行くごとに、栄光の日々を思い出させるかのような気分になる。思えば16回もこの馬のレースを生で見ているのだ。

 東京23区と大して変わらない広さのこの香港から、世界の頂点に君臨するヒーローが生まれた。そんなサクセスストーリーに、まだ世界を意識する前から付き合わせてもらえたことは、この上ない幸せなのである。この馬が5歳になる頃には、とにかくこの馬を日本に知ってもらいたいと思っていた。誰かに教えたくなるほどの魅力と強さを兼ね備えた馬なんて、そうそういるものじゃぁない。

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 今まで、日本でも多くの競走馬たちが去っていくのを目の当たりにしていたのだが、どこか天邪鬼なところもあるせいか、お恥ずかしながらこんな気分は初めてである。「さようなら、ありがとう」。

 最後に、オーナーの施雅治(Arthur Antonio da Silva/Archie)氏から日本のファンに向けて感謝のメッセージを頂戴できたので、ここに掲載。精英大師とともにファンに愛されたArchieも、ひとりの精英大師のファンであり、またある種の馬主の理想形であると思う。なかなか、ここまで愛されて、且つ人当たりのいい馬主っていないよな。



 てかね、不覚にもオイオイ泣いちゃったのよ、この時。しかも、思いっきりそれをVで撮られてて、夜のニュースで流れてるし。

 その他、沙田日賽については明日付けで。
posted by つちやまさみつ at 00:00| 香港 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 香港・マカオ競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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