雨の予報が外れたのは有難いことなのですが、その代わりにどえらく暑い。しかも屋内プレスセンターがエアコンでキンキンに冷えている香港スタンダードの度合いが今年は突出しており、かなり具合を悪くしそうな予感です。
さて、女皇盃。
まず、パドックではイギリスの2頭がトローンと歩いていたのが印象的。
こちらが占卜(Ouijaboard)。
こちらが[キ那]威舞者(Norse Dancer)。
一方でよく見えたのが、風雲小子(Super Kid)、そしてドバイ取消しのリベンジに燃える幻彩光華(Irridescence)。
風雲小子とオッズを見る戴勝(S Dye)。
こちらは幻彩光華。
ところが最佳馬匹(Best Turned Out Horse)は占卜。やはり見る目がないのでしょう、自分ってば。
直前の人気は占卜が1番人気、次いで爆冷(Viva Pataca)、幻彩光華までが10倍以下。最初のころ自由行(Best Gift)が異様に集めていましたが、最後は11倍前後に落ち着きました。
本命は風雲小子。これを軸に幻彩光華、爆冷、自由行、牛精福星(Bullish Luck)に三重彩をマルチ流し。
レースは金碧明珠(Russian Pearl)が香港金盃同様の痛恨の出遅れで、開き直って最後方待機。爆冷も中途半端なスタートになってしまい、馬群の外目を回らされる上に、1コーナーで巫斯義(G Mosse)が一瞬バランスを崩す不利も。幻彩光華が積極的に先手を取り、駿河が外から被せて行って2番手、好枠から発進した風雲小子は内目3番手を追走。
直線に向くと内から風雲小子が、外から自由行が幻彩光華に襲い掛かる。さらに大外から占卜が、とてもパドックのときのデローンとした様子からはイメージのできない脚を繰り出して前を交わしに掛かる。4頭の叩き合い中、先に脱落したのは風雲小子。
残る3頭はもつれるようにしてゴールに飛び込むが、頭ひとつ幻彩光華がしのいでゴールイン。2着自由行、3着占卜。
勝負が決したところで、牛精福星と爆冷が伸びてくるが、時すでに遅し。
レース後のコメント
「ペースが合わなかった(柏寶(B Prebble))」
「枠順が良くない上に、調子も本調子でないようだった(巫斯義)」
南アフリカ勢は96/97シーズンの倫敦新聞(London News)以来2頭目の女皇盃制覇。
取消しや2着など、紆余曲折あった女皇盃での郭克(Micheal de Cock)陣営であったがここで大願を成就。12月の国際競走にも積極的なコメントを残していました。
また、惜しくも2着だった自由行について、大摩(J Moore)調教師はもう少し距離があった方がいいことを強調。シーズン後はオーストラリアの長距離路線遠征をほのめかしていたようです。