主に香港競馬の話題、たまに競馬じゃない香港の話題などなど。
タイトルについて:
 広東料理と満漢全席はあまり関連がないのは重々承知の輔です。
 「満貫全席」と検索された方、「満漢全席」で検索し直してくださいね。

<<注意>>(11年5月以前)繁体字の表記について。
表示できなかった繁体字については、パズル的に再現してます。
 例:nei:ニンベンに尓→イ尓 員→[口/貝] 韻→[音員]
 
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2006年04月06日

今年の清明節

引き続き清明節のお話。

今年の香港の清明節は、タイミング的なものも作用して、いつもの清明節と大きく違う面を見せた。
各家庭が先祖供養をするのはいつもと同じ。
しかし、全ての香港人が共通して少なからず供養の心を向けられるべく、この日に香港政府によって葬送を行われた人物がいました。

その人物の名は曾國恆。
職業は警察官。
話は3月中旬に遡る。

尖沙咀の廣東道をくぐる地下道で、巡回中の警察官2名が撃たれるという発砲事件が発生。
香港映画から想像されるような、マフィアと警察の抗争などではなく、犯人はなんと非番中の警察官だった。
この撃たれた2名の警察官のうちの1名が曾國恆氏だったのだ。
不意打ち、しかも顔面を撃ち抜かれ致命傷を負った状態の曾國恆氏であったが、犯人に5発の銃弾を撃ち込みその場で射殺。
その場で息を引き取ってしまうのだが、応戦に使った拳銃は、自身のホルスターに収めていたという、警察官の正義を全うしての壮絶な殉職となる。

片や、後に「魔警」と呼ばれ、警察の道を大きく踏み外した外道、そして、片やその最期まで正義を貫いた警察官の鑑。

そんな曾國恆氏の葬儀が今年の清明節に合わせて執り行われたのです。
主要新聞各紙ではこの様子が彼へのリスペクトとともに大きく伝えられました。
もちろん、香港を揺るがすようなショッキングな事件であったわけですから、注目を集めるのは不思議ではありませんが、他に大きな事件がなかったとは言え、ここまでの扱いをすることに、香港を守るために犠牲になった方へ向けられる素直な感謝と尊敬の気持ちを感じ得ずにいられません。

日本を敢えて比較に出すのはナンセンスとは判りつつも、自ら信用を失墜させる警察組織も然りなのですが、私たち市民もマスメディアも、あら捜しや「やってくれて当たり前」というような意識を持たず、警察や消防などへの感謝の気持ちを忘れないように、と思わされた清明節の出来事でした。

併せて、曾國恆氏のご冥福をお祈りいたします。
posted by つちやまさみつ at 00:00| 香港 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 香港もろもろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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