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2010年06月11日

福山の廃止報道について

 久々のエントリで、また福山市営競馬検討委員会の話。

 昨日(6月10日)行われた福山市営競馬検討委員会の第4回目の会合で、9月の市長に対する答申において、競馬事業の廃止を前提としてまとめていくと決定されたのは、各メディアの既報の通り。今回はこの会合を実際に傍聴できなかったので、詳細なニュアンスまでは把握できていないが、実際に傍聴した方の報告によると、競馬存続を要望する側にとっては相当にアンフェアな議事の進め方をされたようである。

 そもそも今回の委員会は、5月最終週に行われる予定であった。ところが、会合が行われる2日前に委員長が一方的に日程を変更し、地全協理事の雨宮敬徳氏と、委員会におけるバランサー的な役割である副委員長の藤井義則氏が参加できないことを認識しながら、この日で再調整してしまった。藤井氏は、前回の会合でも、早急に廃止向きの答申でまとめようとする委員長の吉原龍介氏に対し、そもそもこの委員会では存廃を決めるものではない、と委員会の目的を以ってその暴走を食い止めた人物。競馬事業についても相当詳しく勉強されており、イコール存続派ではないものの、可能性を考えることには後ろ向きではない。その、競馬存続に向けて、現場サイドからの参加者以外でキーとなる2名が不在という、状況下で昨日の会合は行われたのであった。

 加えて「事業継続は難しい」という判断についても、委員である山下清氏が、前回も使用した、このまま何もしなければ5年で基金を食いつぶすという数字を根拠として持ち出し、馬主会や調教師会、騎手会からも賞典費削減で被る痛みを我慢するという申し出も、なんら取り扱うこともないまま、導き出したものであったという。誰しも、今のままではマズいということは肌感覚で十分すぎるほど理解しており、現場も役所側も痛みを負いながらそれらを解消するために何ができるかということを検討すべき場において、何も手を打たなかった場合のシミュレーションを根拠の材料としているのは、あまりにも廃止に向けて意図的なものとしか思えない。或いは、競馬存続のために何かを考えることを明らかに放棄しているかだ。
 存続の可能性も探るべき場において、そのような見解で臨まれる吉原龍介氏、山下清氏の両名の姿勢は甚だ腹立たしいことこの上ない。

 また、前回の会合をまとめる際に今回に持ち越された、存続リスクと、廃止となった場合のリスクの比較も全くなされていない。仮に廃止となった場合、現在福山競馬に従事する人間をどうするのか、彼らが福山からいなくなれば、その家族だっていなくなる。ざっくり考えれば人口の1%がそのまんまいなくなるかもしれないのだ。現状、彼らが福山市に納める税金だけでも馬鹿に出来ない。むしろ、その住民税と行って来いなら、競馬を続けたほうがマシという考えだってある。廃止となって全員が出て行かずに生活保護を申請したらどうなるのか。基金の取り崩しで収まる金額ではないはずだ。
 存続のリスクばかりを取り上げて、そういった廃止のリスクを全く会議の俎上に載せることなく、廃止に向けて舵を取っているのが会合の現状だ。これは、福山市民にとっても、現状以上に看過できないものではないだろうか。委員長の吉原氏は福山大学の経済学部に籍を置きながら、経済面で大局的な見地での検討を全く行っていないというのは、もはや看板に偽りありと言って差し支えないだろう。

 会のまとめでも、吉原氏は「廃止を起点に次回から答申をまとめるべく会を進めていきますが、異議はありませんか?」という聞き方をしている。現場寄りの人間以外の委員は、どっちだって構わないというような印象を前回の委員会でも受けていた。むしろ、存続のために頭を悩ませる必要がなくなるなら、廃止の方が楽だとも考えていそうでもあった。そんなメンバー相手に、このような聞き方であるなら、そりゃ異議も出ないというもの。ましてや今回はそこに声を上げて意義を唱えられるメンバーが不在だった。この辺りの進め方からも存続に向けての検討を放棄していると用意に考えられる。

 そして何より、これまでにも何度か触れているが、この委員会は存廃を決めるものではなく、存続となった場合、廃止とする場合、それぞれにおけるシミュレーションをまずは示す、というものであったはず。議長であり委員長の認識がそもそも論のところで、本来の目的を大きく逸脱している。これをアンフェアと言わずして何と言うべきだろう。

 前回傍聴した際の印象から、存続派はきちんと言うべきことを言わないと、廃止(というより、存続のために余計な頭を使いたくない・使えない)推進派にいいようにやられてしまうと感じていたが、まさにその懸念以上に露骨なやり方を直撃してしまっている。調騎会+馬主会で構成する福山競馬関係団体連合会は6月13日の開催後に会合を開く予定で、その結果を受けてなんらかの公式声明を出すとのこと。その中では是非とも今回のアンフェアな議事の進め方について、強く抗議していただきたいと願うと同時に、特に福山市域のメディア各位に至ってはこの点について、より追求した報道を望むところである。

 もちろん、感情論だけでなく、福山市にとっても何物よりも明らかなお荷物であり、厩舎関係者も全員揃ってギブアップというのであれば、廃止ということも止むを得ないことであり、我々のような外様の人間が口を挟むような話ではないことは理解している。だがしかし、マウントポジションを取られたほどでもないのに、ストップが入る道理もないだろうと思う次第である。


 本日、報道が出てから、たくさんご心配のお問い合わせをいただきました。この場を借りて御礼申し上げます。また、お願いした存続嘆願署名にご協力いただいた皆さんにも、改めて御礼申し上げます。気がつけばわしの手元だけでもン百名を超える数が集まっていました。これらは既に福山競馬関係団体連合会に届けてあります。
posted by つちやまさみつ at 00:00| 香港 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 福山競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
福山競馬検討委員会はやらせとしか思いません。 実際傍聴人として聞きましたから。
Posted by ブラック at 2010年06月13日 21:33
やらせじゃなくて、最初から廃止のための委員会だって。なんでわかんないのかな。それがわからないから、廃止されるんだよ。
Posted by 匿名希望さん at 2010年06月15日 02:55
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