主に香港競馬の話題、たまに競馬じゃない香港の話題などなど。
タイトルについて:
 広東料理と満漢全席はあまり関連がないのは重々承知の輔です。
 「満貫全席」と検索された方、「満漢全席」で検索し直してくださいね。

<<注意>>(11年5月以前)繁体字の表記について。
表示できなかった繁体字については、パズル的に再現してます。
 例:nei:ニンベンに尓→イ尓 員→[口/貝] 韻→[音員]
 
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2017年04月01日

生殖機能復活手術を実用化へ

 香港賽馬會は、沙田馬場の敷地内にある賽馬會の競走馬診療所と生化学研究所で、かねてより臨床研究されていた、去勢されたセン馬の生殖機能を復活させる手術について、いよいよ実用化のめどがついたと発表。
 香港といえば、大半の競走馬が虚勢され、どんなにいい成績を残しても子孫が残せないという残念な側面を持っていた。近年では、幸運馬主(Lucky Owners/ラッキーオーナーズ)事事為王(Akeed Mofeed/アキードモフィード)同一世界(Same World/セイムワールド)といったように、去勢されずに種牡馬となるケースも徐々に増えてきてはいるものの、まだまだレアなケース。昨年からのパートI国昇格を機に、香港ローカルでの生産活動の機運も高まってきており、完全実用化に成功すれば、香港生産のサラブレッドや、牝馬の競走なども増えていくことになると思われる。
 ただ、これにはまだまだ課題もある。
 ひとつが、生殖機能を復活させる上で、当然その馬の遺伝子だけを残さねばならないため、去勢した際の睾丸を使用しなくてはならないこと。つまり、去勢手術そのものは香港で行われるものに限られ、オセアニアの現役馬など、香港に来る前に去勢されてしまった馬では不可能。また、精巣の機能を生かしたまま冷凍保存しなくてはならず、さらに、元の体に戻るとしても再適合するかどうかも100%保障されているわけでない。
 もうひとつ、倫理的な観点もクリアせねばならない。現状、サラブレッドの繁殖については、自然交配が原則となっている。そのため、馬術・常用・展示馬では認められている冷凍精子などを使用した人工授精による繁殖はサラブレッドとされない。となると、このケースはどうなるのか。行為そのものは自然交配であるが、だが、こうした種牡馬は自然の存在であると言えるのだろうか? ということになる。このあたりは定義付けの段階から議論せねばならず、まだまだ時間を要しそうだ。
 




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posted by つちやまさみつ at 00:00| 香港 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 香港・マカオ競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする