要はこの部会は、今回の委員会に必要な数字関係を集めるものだったんだけど、委員会で出す前に公にしてしまったという話。で、話の持って行き方が廃止推進とも取られかねない(実際、担当した会計士はそう思っている節が強い)ものだったので、取り上げる側もそこをデフォルメしたというオチ。
現状のままでは、どのように数字が推移していって、どのように基金が枯渇していくのかというシミュレーションは、具体的な数字を伴ってよーく判った。だがしかし、そこ止まりなのだ。数字を明示してくれたことはそれはそれで重要なのだが、「このままではやばい」なんてのは子供でも判ってた話。今回はその部分を強調したに過ぎない。誰も、このままでいい、だなんて思っていないのに、このままで行った場合の話しだけを前提に、委員会が進められているのだ。どうすれば、最悪のシナリオを回避できるか、ということを会話すべき場においてだ。
ちなみにこの会計士氏、委員会の中での発言も、ヘラヘラとひとを小ばかにしたようなしゃべり方をする、非常に不愉快な御仁である。実際、馬鹿にしてるんだろうけど、ギャラもらってこの程度しか出せないというのは、競馬事業の赤字なんかよりもよほど悪質のような気がするが。
しかも、競馬廃止への一里塚を示しただけで、競馬を廃止した場合に必要な経費や、競馬を廃止したことに伴う経済的な影響には全く触れていない。八木馬主会会長からも、その点について指摘が及んだが、それに対しても「誰が調べるんですか?」と別の委員から逆に質問。市の事業なんだから、市が調べる(調べさせる)もんだろ、と思ったのだが、八木会長はそこまで突っ込めず。このほか、傍聴席から発言したかったタイミング多数(わしには発言権ナシ)。明確な競馬存続派である、八木馬主会会長、渡邉調教師会会長が、この手の状況に全く不慣れ(ディベート慣れしていない)であることも加味して、意思に於いてもディベート力に於いても、非常にパワーバランスが不公平な委員会であるという印象を受けた。
何より議長である委員長が、この重要な部分がまだ示されていないのに、市長に対しての答申の時期が迫っているとの理由で、今後は廃止か存続かの意見をまとめに入る、と言い出した。「そんな理由かい」という点もそうだが、そもそも委員会が廃止も存続も決めるところではない。それぞれのシミュレーションの内容と解答を答申するのであって、存廃はそこから先の議会で決められるものであるはず。にも関わらず、この発言。さすがに八木会長からも待ったがかかり、副委員長も言葉を横から正したが、明らかに結論ありき、と誰もが思ったに違いない。
ということで、皆さん、福山競馬の馬券を買ってください。としか、わしには言えんのだ。差し当たっては、福山ダービーのフォーインワンの単勝なんてどうでしょう?